盗聴器発見業者のトラブル事例 A
盗聴器発見トラブル事例~E子さんのケース
「お宅から盗聴電波が出ているので調べさせてもらえますか?」
ある日、盗聴発見業者を名乗る男性が、E子さん宅に訪ねてきました。
最初は疑いつつも、
「早く撤去しないと生活が全て覗かれてしまいますよ」
という言葉に不安を感じ、調べてもらうことにしました。
業者は早速、鞄から機械を取り出し家中を調べ出しましたが、
しばらくして、
「1階の天井裏に仕掛けられているようです」とE子さんに伝え、
天井裏を覗き込んで作業に入りました。
業者は10分ほどで作業を済ませ、取り外した小さな金属製の物体を
E子さんに見せました。
業者が軽く叩くと、持っていた小型受信機にも同じ音が入ってきていた
為、どうやら本当に盗聴器が仕掛けられていたようです。
E子さんは業者にお礼を述べると業者は調査前に提示した5万円ではなく、
撤去費用も含めて14万円という金額を請求してきました。
請求額に驚き
「最初の見積もりと違う」と訴えると 業者は、
「調査の了解を得ておりますし、盗聴器も出てきていますので、
キャンセルは出来ませんが、どうしてもというなら契約違反で訴える
ことになりますよ?」
と少し強めの口調で言われ、混乱したE子さんは結局、
この業者に14万円という高額な料金を支払ってしまいました。
[解説]
かなり、紛らわしい広告宣伝の方法ですね
このお客様からはその後、電話でも相談を受けたのですが、ホームページ上の機材と、実際の調査機材が、 あまりにも違っていたようです。ここまで酷ければほぼ詐欺に近いので、
法的に返金も可能だと思います。
通常、盗聴発見業者が「調査機材」を自社のホームページで紹介するのであれば、
当然、それらの機材は所有しているものとお客様は推測するでしょうし、
少々の違いというレベルを超えて、大幅に違っている点は問題です。
いずれにしても、
明らかに宣伝と異なる機材を持ってくるようなら、
調査前に、調査自体を止めてもらう等で対処した方が良かったと思います。
また、可能であればちゃんとホームページに記載されている盗聴器発見機材を使用してくれるかどうかを、
事前に聞いた方がいいでしょう。
- いきなり訪問してくる「流し業者」にはトラブルが多い
- 私生活が覗かれる、というような脅迫に乗せられてはいけない
- 撤去費用など、追加料金については事前に確認しておく
- 自分で勝手に盗聴器を取り外してしまう盗聴器発見業者は、自作自演の可能性が高い
- 一人でいる女性などはターゲットになりやすい傾向がある
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