最初から依頼者を騙すような意図があるのは悪徳業者といえますが、ただ「最低限の調査機材すら持っていない」「盗聴に関する知識が全く不足している」という実力不足な業者の場合、たいていは悪意がないだけに依頼者としても厄介です。
調査力の低い盗聴発見業者に依頼した場合に起こりうる事態が、以下のようなことです。
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挨拶は一見気持ちのいいものに感じられますが、通常、盗聴器発見業者は名前は名乗っても目的は口にしません。万が一盗聴器が仕掛けられていた場合、犯人に調査が入ったことを知らせてしまうからです。
また、調査に小型のハンディ1つはまずありえません。
あらゆる周波数や盗聴器のタイプを想定して、複数の機材を使います。むろん、20分程度で調査が終わることはありません。
いくら悪気がないとはいえ、これではお客様から料金を受け取って調査する「専門業者」としては問題があります。
盗聴調査依頼する前には、こういった業者を見分けるために質問してみることが、とても大事になってきます。
盗聴器発見調査の依頼をするときには、まず電話で業者と話をするでしょう。
そのときに下記のような項目について(一部でも構いませんから)できるだけ失礼にならない形で質問してみることをお勧めします。
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1~3の質問では、基本的な盗聴の知識の有無がわかります。
4~6の質問では、その業者のスペックを計ることができます。
スペクトルアナライザーは、幅広い周波数を感知することのできる高感度計測器です。
旧来の盗聴器発見器では見つけられないデジタル盗聴器などにも対応しているため、この機材を導入している業者の調査力は高いといえるでしょう。
7の質問について、「弊社で見つけ次第撤去します」と答えるような業者はアウトです。
通常、盗聴器を発見した場合には警察に通報するのが基本です。その場で取り外してしまった場合、犯人につながる指紋等の証拠をつぶしてしまうことになりかねません。
一定のレベル以上の知識や実績を持つ業者なら、これらの質問に的確に答えてくれるでしょう。他にも色々な最新情報などを交えながら、わかりやすく教えてくれるはずです。
逆に、基本的な質問についても答えてくれない、口ごもる、的外れな答えが返ってくるということであれば、その業者は考え直した方がいいかもしれません。
「調査能力」というものは料金と関係なく、むしろ料金格差よりも大きく、業者ごとに想像以上の格差があります。
盗聴発見調査といえば、料金ばかりを気にしてしまいがちですが、それと同等以上に大切な調査能力にも気を配るようにしてください。